【八ヶ岳】赤岳・硫黄岳周回

山歩き

夏休みに赤岳から硫黄岳を周回してきた。7月に硫黄岳に登ったばかりだけど、そのとき赤岳に登れなかったのが心残りだったので、リベンジ。

前回は赤岳山荘まで車で進んだけど、パンクやら何やら怖いし、今回は時間もあるので美濃戸山荘に車を止めて、1日目に南沢から行者小屋まで行きテン泊、2日目に赤岳から硫黄岳を周り下山する計画にした。

出発は何時にしようか

1日目のコースタイムは3時間ぐらい。10時頃に出発したら昼過ぎに行者小屋に着く計算。でもその時間に出発するとしたら、家を出る時間は何時だ?渋滞してたら嫌だなぁとか考えた末、夜に出て車中泊、起きたら適当に出発することにした。
結局、夜中12時ごろに美濃戸山荘の駐車場に着いた。他の車は10台ほど。台風明けで山の中にいる人が少ないのかな。
車の中でラジオを聞きつつ寝る。このときは7時ぐらいまで寝たいなぁと思っていた。

早すぎる出発

明るくなってきたら車の中も暑くなる。なので6時すぎに小屋の方に駐車料金を払って出発した。のんびり歩けばいいさ。

のんびり歩けばよいのだけど、のんびり歩いていると寝起きの体が起きない。のんびりじゃなくてダラダラ歩いてる感じ。それでも朝の苔の森は気持ち良い。

10時前ぐらいに行者小屋に到着。結局3時間半ぐらいかかったのかしら。緩やかな樹林帯だから良いけど、もう少し集中しないとね。

小屋で受付をすると、ヘリが飛ぶそうで、テントが張れるのは16時以降とのこと。それまでどうしよう。赤岳登ってこようかと思ったけど、赤岳は雲の中。とりあえず場所取りして、マットだけ敷いてお昼寝することにした。気温は20℃ないくらい。とても気持ち良い。

テントが張れないのでどう過ごせばよいか

目が覚めても12時過ぎぐらい。まだまだ時間はある。どうしようかと考えながらもぼーっとしていたら雨が降り出した。慌ててレインウェアを羽織り、荷物を片付け、ザックカバーをつけて木の下に退避。今思うとザックを小屋まで持っていけばよかったけど、その時はすぐ止むと思ってた。小屋で雨宿りをしながらビール。おやつ持ってきて良かった。結構な勢いで雨が降ってきた。

ビールも飲み終わってウトウトしていると15時すぎに悪天候でヘリが飛ばなくなり、テント張っても良いと案内が。ちょうど雨も小降りになったので急いでテントを張る。17時ごろ晩ごはんを食べて寝てしまった。
2時半頃目を覚まして外に出たら満天の星空。めっちゃきれいで感動した。写真を撮ったけどスマホじゃ全然写らない。ちゃんとしたカメラで撮りたいなぁ。2日目の天気は良さそうだ。

2日目、赤岳に向けて出発

中途半端な時間に目を覚まし、4時ぐらいまでは眠りたかったけど、なかなか寝付けず、3時半頃なんとなく朝ごはんの準備をしつつ、荷造りをしつつ。効率が悪い。結局出発が5時過ぎになってしまった。

朝の気温は12℃ぐらい。

行者小屋から赤岳を目指し、文三郎尾根を歩く

赤岳山頂を目指し、文三郎尾根を登っていく。次第に傾斜が急になっていく。森林限界を超えた頃、階段が伸びていくのが見えた。風が出てきて、まだ日の当たらない西側斜面だったので、レインウェアを着た。

いくつかの鎖場を超えて赤岳山頂に着いた。1箇所だけルートを間違えて無理やりよじ登ったところがある。上ったところで手前のマーキングを見つけた。当然鎖も無いし、今思うと危ないところを登ったなぁ。
麓には雲海が広がり、富士山も南アルプスもきれいに見える。最高の景色。やっぱり登ってよかった。この先の硫黄岳までの稜線もはっきり見える。

横岳までの道はリサーチ不足だった

まだまだ序盤なので、休憩もそこそこに、先を目指した。展望山荘が足元に見える。正直、ハードなのはここまでだと思っていた。

ところが、山荘を過ぎても岩稜が続き、梯子や鎖がたくさん。両側が切れ落ちていて、どちらに転んでも助からないだろうなぁ、とか考えていた。テン泊装備を背負っているのも怖かった。パッキングがまだまだ下手でバランスが悪い。方向転換すると体が振られるような感じがする。もう少し重心近くに引き寄せられるパッキングがしたい。
高いところが苦手な僕は途端に写真の枚数が少なくなるのだけど、ピークを超えるたびに振り返って、達成感を感じながら写真を撮った。

横岳から先は気持ち良い稜線歩き

横岳をすぎると途端になだらかになり、気持ちよく歩けた。
東側から暖かい風、西側から冷たい風が吹いてきた。だんだんと雲が湧いてくる。天気予報では晴れだったけど、雨がふるかもしれないと思っていた。

硫黄岳山荘でトイレ休憩をしていると、アサギマダラが飛んでいた。全然知らないので、そばにいた親子に珍しい蝶なのですか?と聞いたら、ものすごく長い距離を移動する蝶なのだとか。帰ってGoogle先生に聞いてみたら、本州で観察された個体が台湾でも観察されたらしい。休みなく海を渡るのかしら?体力が羨ましい。

ガスガスの硫黄岳山頂

硫黄岳山頂についた頃にはかなり雲が上がってきて、山頂標識のあたりから山頂が見えないくらいにはガスっていた。赤岳までの稜線も東側からモクモクと雲が登ってきていた。

お腹が空いていたので、ラーメンを食べた。硫黄岳は先月来たばかりなので、ご飯を食べ終わったら下山を開始した。

赤岳鉱泉でアサギマダラと再会

赤岳鉱泉でザックを下ろして休憩していると、僕のザックの写真を取っている人がいた。何をしてるのかと思ったら、アサギマダラが止まっていた。全然飛び立とうとしないので、指を出すと指に止まってくれた。トンボみたい。

無事下山

赤岳鉱泉からまだまだ遠いなぁと思っていたけど、スイスイ進む先行者とペースを合わせて行ったら思っていたよりも早く到着できた。よく歩きました。
そういえば、赤岳鉱泉のジムニーが止まっているあたりから少し下ったところで休憩していたオジさんに、まだまだ遠いですか?と聞かれた。13時半ぐらいだったとおもうのだけど、赤岳鉱泉まで行くのかしら?こんな入口でそんなこと聞かれると思っていないので、まだまだここからですよ、お気をつけて、と応えた。こんなところでへばっていたら危ないので帰ったほうがいいですよ、と言ったほうが良かったのではないかとずっとモヤモヤしていた。ところが赤岳山荘から下ったところでも何組かこれから上る人たちとすれ違った。この方たちは元気に見えるので全然大丈夫そう。あのオジさんになにかあってもこの人たちがなんとかしてくれるだろうと思って考えないことにした。

八ケ岳山荘でお風呂をいただき、さっぱりして帰宅。下山口にお風呂があるって最高。

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